個人事業と会社の相違点
    新規事業を始めるとき、最初に個人として行うか、あるいは会社組織として
  行うか、決定する必要があります。 その相違点を簡単に解説します。
  
  ■個人事業の長所・短所
   会社形態の方が個人事業よりもすぐれている点はいろいろありますが、その前に
  個人事業にはどんな特色があるでしょうか。
     ●個人事業の長所
         @ 事業経営を個人の意志で自由に決めることができる。
         A 事業の儲けが全部個人に帰属するので、全能力を発揮できる。  
         B 経営上の秘密を守れる。
         C 税務関係の手続きが容易である。
     ●個人事業の短所
         @ 出資に限界があり、大規模な事業には適さない。
         A 万一の場合には、自己の全財産を投じて弁済に当たらなければならない。
         B 個人生命には限りがあるので、企業の永続性に乏しい。
  ■会社組織の長所と短所
     ●会社企業の長所
         @ 会社の構成員から出資の方法で資金調達でき個人事業に比べて
           資金の調達が容易である。
         A 事業上の損失に対する責任は会社自身の責任となり、出資者は出資額
           以上の責任を負うことがない。
         B 会社に法人格が与えられるため、企業を永続発展できる。
         C 税法上の有利な面があり、節税対策ができる。
         D 会社組織にすることにより社会的信用力が増大する。
     ●会社企業の短所
         会社としての短所は、定款規定に縛られたり、決算について総会の承認が
        必要となり、その他会社法、登記事項等の煩雑な手続きが強制される。
        個人事業の長所として述べた事柄が、反面、会社企業の短所としてあげる事
        ができます。