決算書は社長の通信簿
      決算の打合せを行うたびに、一年の早さに驚かされます。
    出来上がった「決算書」は、この1年間において社長の努力の結晶であり、
    「決算書は社長の通信簿」と言われる所以です。
     他面、社長の努力した結果が、通信簿として評価されるのですから、
    とても厳しい面があります。
    某社長は、決算書を第三者(銀行等)に見せても恥ずかしくないように、
    なんとしても黒字決算にしようと日々奮闘しています。
    小さな会社ほど、決算書の数字を重要視すれば、必ず業績は伸びて、
    「小さな会社に大きな喜び」を掴むことが出来るのではないでしょうか。  
    *決算書とは、会社の活動を記録し、それに基づいた一定期間の経営成績と一定時点の  
     財政状態を明らかにしたもので、この損益計算書と貸借対照表のことをいいます。  
  ・一定期間の経営成績を見る ・一定時点の財政状態を表す  
  損益計算書 貸借対照表  
       売 上 高 ○○○○円 流動資産 ××××円 流動負債 ××××円  
  -)売上原価 ×××円  
  売上総利益 ○○○円  
-)販売費及び    一般管理費 ×××円 固定負債 ××××円
  営業利益 ○○円 固定資産 ××××円  
  +)営業外収益 ××円 純 資 産   (自己資本) ××××円  
  -)営業外費用 ××円  
  経常利益 ○○円 総 資 産 ××××円 総 資 本 ××××円  
  +)特 別 利 益 ×円  
  -)特 別 損 失 ×円 お金の使いみち お金の出どころ  
  税引前当期純利益 ○○円          
 
 ■経営分析 その1 収益性分析
 企業の収益性、儲ける力を判断する分析手法を言います。その代表的な判断指標が「資本利益率」で、
 これは、どれだけの総資本(負債+純資産)を事業に投入して、どれだけの利益を獲得したのかという
 ことを表しています。
  収益性を見る主な指標
  ❶総資本営業利益率(%) ❷総資本経常利益率(%) ❸自己資本利益率(%)
  営業利益 ×100% 経常利益 ×100% 税引前純利益 ×100%
  総資本 総資本 自己資本
  ※これらの数値が高いほど、収益性が高い(儲ける力がある)