@ 顧客ターゲットを絞り込む
       新規客獲得戦略を考えるときに、ターゲットを大きな集団でとらえてしまう傾向が見ら
      れますが、これは間違いです。大きな集団で考えると、顧客へのメッセージは「日本人
      は・・」「子供は・・」などというセリフになってしまいます。しかし大きな集団として呼びか
      けられても、 メッセジーの受け手は、自分の事を言っていると気づかなかったり、自分
      のために提案してくれていると感じなかったりします。
       渋谷の交差点、人混みの中で、「そこの若者たち」と叫んでも、誰も振り向かないの
      です。「使い捨てコンタクトを使っている、週末ランナーのあなた!」と叫ぶと、あてはま
      る人が振り返ります。
      A 顧客の言葉で説明する
       情報過多の時代です。周りを見渡してください。今まで気づかなかった沢山の広告(文
      字や画像)があります。この沢山の広告のうち、皆さんはいくつに気づいたでしょうか。
       以前に何度か目に触れて気になっている言葉や、よく仕事で見る言葉は目につきやす
      いのですが、そうでないと気づかないのです。つまり、顧客の言葉を使ってパンフレットや
      ホームページを作らないと読んでもらえないということです。
       伝えたいターゲットだけが知っている言葉にも思わぬ効果があります。例えば「ユンボー
      」(一般にはショベルカー)は、建設業の目を引きます。また、海外に行ったときは、多くの
      音の中から日本語だけが耳に飛び込んでくるものです。
      B ターゲットに届く方法でPRする
       巣鴨駅に「マルキュー」ブランドの広告看板を出しても誰も興味をもちません。巣鴨には
      ターゲットである10代の女性がいないからです。 かつて深夜ラジオ全盛のころはラジオ
      でフォークソングを聞く若者が多かったのですが、今ではiPodに替わってしまいました。
       また、テレビを見る人がいくら多いからと言って、テレビの深夜枠に50代〜60代女性
      向けの広告を出しても見られません。この世代は日中のテレビ視聴がほとんどで、深夜
      はテレビを見ないからです。テレビの場合、つけぱなしだが見られていない、という傾向
      もあります。なかで、気づかせるためには印象的な音楽が必要になります。
        
       
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