価格設定は「究極の二極分化」をはかる 2-2
㈱TKC出版:「 売上げ・受注アップ10のポイント」より
3.会社の知名度、地位、格をあげる
 ただし、通常の4.5倍の値づけをするのですから、一目見て普通の商品とは明らかに
違うとか、口に入れたり使用した瞬間に「さすがに値段だけのことはある」とお客様に納得
してもらえるものに仕上げるのが最低限の条件となります。
  さらに、ネーミング、パッケージング、キャッチフレーズなどは高級感を持たせて、販路も
新しくします。可能であれば、ものづくりのストーリーを小冊子にまとめて商品につけるのも
いいでしょう。
 「そんなことをしても売上げや利益はあがらない。それどころか、赤字になるのは目に見
えている」と思われるはずです。
  その通りで、これは利益をあげるのが目的ではなく、会社の知名度、地位、格をあげる
のが狙いです。話題をつくり、話題を提供することで、ここから新しいブランドを起ち上げ、
新しいお客様づくりに取り組んでいくための仕掛けなのです。
  つまり、この新しい手が、お客様に興味を持たせ、問合わせや集客を増やしていくため
の第一段階となるのです。
  これが、今の八方ふさがりの状況を打開していく方法のひとつです。決断するのであれ
ば、1日でも早いほうが、その後の展開もスムーズに運ぶでしょう。