・会社に預貯金の蓄えを
     今年のTKC秋季大学では、当事務所が会員登録30周年として表彰されました。
     これも事務所職員並びにTKCセンターSCG様のご支援の賜物と感謝しています。
      決算書で大事なのは、「正味預貯金残高が前期よりも増えているか」なんですね。
     万が一の備えに必要な運転資金を、月額固定費の三ヶ月分と考えているからです。
     永年、商売を続けていながら会社にお金が貯まっていない、どうしたら貯まるのでしょうか。
     貯蓄方法の秘訣は、「絶対に貯めるんだ」という覚悟と強い意識を持つことだと思います。
     「なにが何でも、毎期○○万円を貯めるんだ」との思いで経営すれば、事業計画など作成
     しなくとも、必然的に黒字決算となります。
      このところ企業倒産が前年を上回っており、中でも赤字決算を黒字に偽ったり、
     売上の過大水増し等の「粉飾決算」の発覚による倒産が急増しています。
      このような事態に陥らないためにも、日頃より預貯金の蓄えに心がけたいものです。
  ・ダム経営を実行すること  松下幸之助
         企業経営というものはいついかなるときでも堅実に発展していくのが原則であり、
        そしてそれはやり方次第で可能なことである。そして、そのような企業にしていくために、
        大切な考え方として「ダム経営」というものがある。
         ダムというものは、改めていうまでもなく、河川の水をせきとめ、たくわえることによって、
        季節や天候に左右されることなく、常に必要な一定量の水を使えるようにするものである。
         そのダムのようなものを、経営のあらゆる面にもつことによって、外部の諸情勢の変化が
        あっても大きな影響を受けることなく、常に安定的な発展を遂げていけるようにするというの
        が、この「ダム経営」の考え方である。設備のダム、資金のダム、人員のダム、在庫のダム
        技術のダム、企画や製品開発のダムなど、いろいろな面にダム、いいかえれば、余裕、
        ゆとりをもった経営をしていくということである。